退職理由「精神的に限界」の伝え方|例文と即日退職・面接での答え方

退職理由「精神的に限界」の伝え方|例文と即日退職・面接での答え方

仕事が精神的に辛く「もう限界」と感じたとき、どう退職を切り出せばいいのか悩んでいませんか。退職理由の伝え方次第で、円満退職できるか、転職活動に影響するかが大きく変わってきます

この記事では、会社への伝え方から転職面接での答え方、さらには即日退職の可能性まで、精神的に限界を迎えた方が知っておくべき情報を分かりやすくお伝えします。

※本記事内の各種受給例はあくまでも一例であり、実際は個人の状況により異なる可能性がございます。正確な金額はハローワークでご確認ください。

目次

退職理由で「精神的に限界」と感じたら?伝え方の基本と注意点

精神的に限界を感じて退職を決意したとき、まず知っておきたいのは「どう伝えるか」という点です。この判断は、その後の退職手続きや転職活動にも影響を与える可能性があります。

「精神的に限界」をそのまま伝えるのは避けた方が良い理由

会社に退職理由を伝える際、「精神的に限界です」とそのまま伝えることは、一般的にはおすすめできません。なぜなら、詳細な説明を求められたり、引き止めにあったり、場合によっては退職までの期間に気まずい雰囲気が続く可能性があるからです。

また、精神的な理由を詳しく説明することで、会社側が「メンタルが弱い」と受け取り、退職後の手続きや証明書発行などに影響する場合もあります。そのため、多くのケースでは退職理由を具体的に述べるよりも、一般的な表現にとどめる方が円滑に進むとされています。

会社への退職理由は「一身上の都合」が基本

退職届や退職願に記載する退職理由は、基本的に「一身上の都合により」という表現で問題ありません。これは自己都合退職における最も一般的な表現であり、法律上も詳細な理由の記載義務はないためです。

上司に口頭で理由を聞かれた場合も、「家庭の事情で」「体調面で不安があり」「新しい環境で挑戦したい」といった、ぼかした表現で伝えることで、詳細な説明を避けつつ誠実な印象を保つことができます。多くの会社では、退職理由の詳細を強制的に聞き出すことはできないため、無理に詳しく説明する必要はありません

状況によっては正直に伝えた方が良いケースもある

一方で、職場のハラスメントや長時間労働が原因で心身に不調をきたしている場合は、正直に伝えた方が良いケースもあります。なぜなら、こうした状況を会社に伝えることで、離職理由が「特定受給資格者」や「特定理由離職者」として認められ、失業保険の給付制限が免除される可能性があるからです。

また、医師の診断書がある場合や、適応障害・うつ病などの診断を受けている場合は、退職手続きをスムーズに進めるために、人事部や上司に相談することも選択肢の一つです。ただし、伝える際は感情的にならず、事実を淡々と説明し、必要に応じて診断書などの証拠を提示することが大切です。

【状況別】会社に退職を伝える際の例文集

具体的な状況に応じて、退職理由の伝え方は変わってきます。ここでは、実際に使える例文をご紹介します。

精神的な辛さをぼかして伝えたい場合の例文

精神的な理由を直接的に伝えたくない場合は、以下のような表現が使えます。

例文

「この度、一身上の都合により退職させていただきたく、ご相談に参りました。現在の業務について改めて考えた結果、自分の適性やキャリアプランを見直したいと考えております」

といった形で、前向きな理由を添えることで、引き止めを避けやすくなります。

また、「体調面で不安を感じることが増えており、今のうちに環境を変えることが必要だと判断いたしました」という表現も、具体的な病名を出さずに健康上の理由を示すことができます。さらに、「家庭の事情により、現在の勤務形態を続けることが難しくなりました」という表現も、詳細を聞かれにくい理由として有効です。

体調不良や診断書がある場合の伝え方

医師の診断を受けている場合や、診断書がある場合は、より具体的に伝えることができます。

例文

「実は体調を崩しておりまして、医師からも休養が必要との診断を受けました。そのため、誠に申し訳ございませんが、○月○日をもって退職させていただきたく存じます」

上記のような形で、診断書を提示しながら伝えると、会社側も理解を示しやすくなります。

また、「適応障害と診断され、現在の業務を継続することが困難な状況です。治療に専念するため、退職をお願いしたく参りました」といった表現も、誠実さを保ちつつ必要な情報を伝えることができます。診断書がある場合は、即日退職や短期間での退職が認められる可能性が高まるため、人事部や上司に早めに相談することをおすすめします

メールで退職を伝える際の例文と注意点

やむを得ない事情で直接伝えられない場合、メールで退職の意思を伝えることも可能ですが、基本的には対面での報告が望ましいとされています。

例文

「お疲れ様です。突然のご連絡となり申し訳ございません。この度、一身上の都合により、退職させていただきたく存じます。本来であれば直接ご相談すべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。つきましては、後日あらためてご相談のお時間をいただけますでしょうか」

上記のような形で、あくまでも事前連絡として送り、後日改めて対面で話す機会を設けることが重要です。また、メールのみで完結させようとすると、誠意が伝わらず、退職手続きが難航する可能性もあるため注意が必要です。

退職届の正しい書き方とテンプレート

退職届は、退職の意思を正式に会社に伝える書類です。一般的な書き方としては、タイトルに「退職届」と記載し、「一身上の都合により、令和○年○月○日をもって退職いたします」と簡潔に記載します。退職理由の詳細を書く必要はなく、「一身上の都合」という表現で問題ありません。

日付は提出日を記載し、所属部署、氏名を記入して押印します。退職届は会社に保管される正式な書類であるため、感情的な表現や詳細な理由は避け、事務的かつ丁寧な文面を心がけてください。なお、会社によっては所定のフォーマットがある場合もあるため、事前に人事部に確認しておくと安心です。

転職面接で「精神的に限界」だった退職理由をどう伝える?

転職活動において、退職理由をどう説明するかは合否を左右する重要なポイントです。精神的な理由で退職した場合、どのように伝えれば良いのでしょうか。

メンタル不調の退職理由は正直に言わない方が良い場合が多い

転職面接において、「精神的に限界でした」「うつ病で退職しました」とそのまま伝えることは、一般的におすすめできません。なぜなら、採用担当者が「同じ理由でまた辞めるのではないか」「ストレス耐性が低いのではないか」と懸念を抱く可能性があるためです。

面接では、過去の事実を正直に伝えることも大切ですが、ネガティブな印象を与えないよう、表現を工夫することが重要です。特に、現在は回復しており、新しい環境で前向きに働く意欲があることを示すことが、面接官の不安を払拭する鍵となります。

ネガティブな理由を前向きな表現に言い換える方法

退職理由をポジティブに言い換えるには、「過去の反省」と「未来への意欲」をセットで伝えることが効果的です。例えば、「前職では長時間労働が続き、体調を崩してしまいました。この経験から、効率的な働き方の重要性を学び、御社のワークライフバランスを重視する方針に強く共感しております」という形で、過去の事実を認めつつ、それを成長の機会と捉えていることを示します。

また、「人間関係で悩んだ」という理由も、「チームワークを大切にする環境で働きたいと考えるようになりました」と言い換えることで、前向きな印象を与えることができます。重要なのは、過去の問題を他責にせず、自分がどう学び、成長したかを伝えることです。

転職面接で使える退職理由の例文集

面接で使える具体的な例文をご紹介します。「前職では業務量が多く、自分のキャパシティを超えてしまう場面がありました。その経験から、業務の優先順位をつけることの大切さを学び、今後はより計画的に仕事に取り組みたいと考えております」という表現は、反省と成長をバランスよく示せます。

また、「前職の業務内容が自分の適性と合わないと感じ、改めてキャリアを見直した結果、御社の○○職に強い興味を持ちました」という形で、ポジティブな転職動機として伝えることも有効です。さらに、「前職では新しいスキルを身につける機会が限られており、より成長できる環境を求めて転職を決意しました」という表現も、前向きな理由として受け入れられやすいでしょう。

面接官が懸念するポイントと払拭する答え方

面接官が最も懸念するのは、「同じ理由で辞めないか」という点です。この不安を払拭するには、「前職の退職理由を分析し、どのような対策を取ったか」を具体的に説明することが有効です。

例えば、「前職では業務が集中しすぎたため、タスク管理ツールを活用し、現在は効率的に仕事を進める習慣が身につきました」といった形で、具体的な改善策を示すと説得力が増します。また、「現在は体調も回復し、定期的に運動や趣味の時間を取ることでストレス管理ができています」と、現在の健康状態や対処法を伝えることも安心材料になります。

さらに、「御社の○○という制度や文化が、自分の働き方と合致していると感じております」と、応募先企業との相性を強調することで、長期的に働く意欲を示すことができます

精神的に限界で即日退職はできる?法的根拠と手続き

精神的に限界を感じたとき、「今すぐ辞めたい」と思うのは自然なことです。しかし、即日退職は可能なのでしょうか。法的な観点から解説します。

民法上の退職ルール|原則は2週間前の申し出が必要

民法第627条では、雇用期間の定めがない労働者が退職する場合、退職の申し出から2週間を経過すれば労働契約は終了すると定められています。つまり、法律上は退職希望日の2週間前に意思表示をすれば、会社の承諾がなくても退職は可能です。

ただし、就業規則で「1ヶ月前までに申し出ること」と定められている場合もありますが、民法は就業規則よりも優先されるため、最低限2週間前の申し出で法的には問題ありません。とはいえ、円満退職を目指すのであれば、会社の規定に従い、できるだけ早めに伝えることが望ましいでしょう。

やむを得ない事由があれば即日退職が認められる可能性

民法第628条には、「やむを得ない事由」がある場合は、直ちに契約を解除できるという規定があります。この「やむを得ない事由」には、心身の健康を著しく害する状況や、労働環境が労働契約と大きく異なる場合などが含まれる可能性があります。

例えば、ハラスメントを受けている、未払いの賃金がある、法令に違反する業務を命じられたといったケースでは、即日退職が認められる可能性が高まります。ただし、「やむを得ない事由」に該当するかどうかは、個別の状況によって判断されるため、不安な場合は労働基準監督署やハローワークに相談することをおすすめします

診断書がある場合、即日退職が認められる可能性が高まる

医師から適応障害やうつ病などの診断を受け、診断書がある場合は、「やむを得ない事由」として認められやすくなります。診断書には「○○のため、就労困難」「休養が必要」といった内容が記載されており、これが即日退職の正当な理由となり得るためです。

診断書を提示することで、会社側も法的リスクを考慮し、即日または短期間での退職を受け入れる可能性が高まります。また、失業保険の受給手続きにおいても、診断書があることで「特定理由離職者」として認定され、給付制限が免除される場合があります。

診断書を取得する際は、退職や失業保険申請に使用する旨を医師に伝えると、適切な内容で作成してもらえます

退職代行サービスの利用も選択肢のひとつ

精神的に限界で、自分で退職を伝えることが困難な場合は、退職代行サービスの利用も選択肢の一つです。退職代行サービスは、依頼者に代わって会社に退職の意思を伝達するサービスです。ただし、法律事務にあたる交渉行為(未払い賃金請求、有給休暇取得交渉等)は、弁護士資格を持つ事業者でなければ行うことができません。

退職代行サービスを利用する場合は、以下の点にご注意ください。

  • サービス提供者の種類(弁護士、労働組合、一般企業)により対応範囲が異なる
  • 料金体系や追加費用の有無、トラブル発生時の対応方針について事前に確認しておく

サービス選択時には、運営主体(弁護士、労働組合、一般企業)により対応可能な範囲が異なる点にご注意ください。退職代行サービスは上司との関係が悪化している場合や、引き止めが強い場合、ハラスメントを受けている場合などに有効とされています。

費用は一般的に2万円から5万円程度で、ただし、サービス内容や提供者により異なります。弁護士による法律事務を含む場合は、別途費用が発生する場合があります。弁護士が運営するサービスであれば、未払い賃金の請求や有給休暇の交渉なども可能です。

精神的に限界を感じる時のサイン|退職を検討すべき症状

「精神的に限界」とはどのような状態なのでしょうか。自分では気づきにくい心身のサインを知ることで、適切なタイミングで行動を起こすことができます。

身体的な症状|不眠・頭痛・胃痛・食欲不振など

精神的なストレスは、身体的な症状として現れることが多くあります。代表的なものとして、夜眠れない、朝早く目が覚めてしまう、眠りが浅いといった不眠症状が挙げられます。また、慢性的な頭痛、胃痛、吐き気、下痢や便秘といった消化器系の不調も、ストレスのサインです。

さらに、食欲がなくなる、または逆に過食になる、めまいや動悸が頻繁に起こる、肩こりや腰痛がひどくなるといった症状も見られます。これらの症状が2週間以上続く場合は、心身が限界に近づいている可能性があるため、医療機関への受診や休養を検討することが重要です。

精神的な症状|憂うつ感・無気力・涙が止まらないなど

精神面でのサインとしては、常に憂うつな気分が続く、何をしても楽しくない、やる気が起きないといった無気力感が挙げられます。また、些細なことでイライラする、感情のコントロールが難しくなる、突然涙が出てくる、理由もなく不安になるといった症状も、精神的な限界のサインです。

さらに、集中力が低下し仕事でミスが増える、物事を決断できなくなる、自分を責める気持ちが強くなる、人と会うのが億劫になるといった変化も見られます。こうした症状が継続する場合は、適応障害やうつ病の可能性もあるため、早めに専門医に相談することをおすすめします

「甘え」ではない|限界のまま働き続けるリスク

「これくらいで辞めるのは甘えではないか」と自分を責める方も多いですが、心身の健康を損なうことは決して甘えではありません。むしろ、限界のまま働き続けることで、症状が悪化し、長期的な療養が必要になったり、キャリアに大きな影響を及ぼしたりするリスクがあります。

厚生労働省の令和5年「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は82.7%に上っており、また令和5年度「過労死等の労災補償状況」では、精神障害による労災認定件数が883件(前年度比172件増)と過去最多を更新しています。

また、無理を続けることで、仕事のパフォーマンスが低下し、周囲に迷惑をかける結果になることもあります。自分の心身の声に耳を傾け、必要であれば休養や転職を選択することは、長期的なキャリア形成においても賢明な判断と言えます。

円満退職のために押さえておきたいポイント

退職を決めたら、できるだけ円満に進めたいものです。ここでは、スムーズな退職のために押さえておきたいポイントをご紹介します。

退職の意思は1ヶ月前を目安に伝える

法律上は2週間前の申し出で問題ありませんが、円満退職を目指すのであれば、1ヶ月から1ヶ月半前を目安に伝えることが望ましいとされています。なぜなら、後任者の選定や引き継ぎには一定の時間が必要であり、会社側にも準備期間を与えることで、円滑に退職手続きを進められるからです。

また、繁忙期や重要なプロジェクトの途中での退職は避け、できるだけ業務の区切りが良いタイミングを選ぶと、会社側の負担を減らすことができます。ただし、心身の状態が深刻な場合は、無理をせず、できるだけ早く相談することを優先してください

直属の上司に対面で伝えるのが基本

退職の意思は、まず直属の上司に対面で伝えるのが基本的なマナーです。同僚や他の上司に先に伝えてしまうと、情報が回ってしまい、直属の上司との関係が悪化する可能性があります。伝える際は、事前にアポイントを取り、落ち着いて話せる時間と場所を確保してください。

「お話ししたいことがあるのですが、少しお時間をいただけますでしょうか」と丁寧に依頼し、個室や人目につかない場所で話すことが望ましいです。また、伝える際は感情的にならず、冷静に退職の意思と理由を簡潔に述べることが、円満退職につながります

引き止められた場合の対処法

退職を伝えると、引き止めにあうケースも少なくありません。「給与を上げる」「部署を変える」「業務量を減らす」といった条件提示をされることもありますが、一度退職を決意したのであれば、流されずに意思を貫くことが大切です。

引き止めに対しては、「お気持ちはありがたいのですが、熟考の上での決断ですので、ご理解いただけますと幸いです」と丁寧かつ毅然とした態度で対応してください。

また、「家庭の事情」など、会社側が対応しづらい理由を伝えることで、引き止めを避けやすくなります。引き止めが強引な場合や、退職を認めてもらえない場合は、労働基準監督署や退職代行サービスに相談することも検討しましょう

引き継ぎをしっかり行うことで円満退職につながる

退職が決まったら、後任者への引き継ぎを丁寧に行うことが、円満退職の鍵となります。引き継ぎ資料を作成し、業務の流れ、担当者、重要な連絡先、注意点などを分かりやすくまとめておくと、後任者がスムーズに業務を引き継ぐことができます。

また、口頭での説明だけでなく、文書やデータで残しておくことで、退職後に問い合わせが来るリスクも減らせます。引き継ぎ期間中は、後任者の質問に丁寧に答え、最後まで責任を持って業務を遂行する姿勢を見せることで、会社や同僚との良好な関係を保つことができます。将来的に前職の関係者と再び関わる可能性もあるため、最後まで誠実な対応を心がけましょう

退職後に知っておきたい失業保険の受給について

退職後の生活を支えるために、失業保険の制度を正しく理解しておくことが重要です。ここでは、受給条件や手続きについて解説します。

自己都合退職の場合の失業保険受給条件

自己都合で退職した場合、失業保険(基本手当)を受給するには、離職日以前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算12ヶ月以上あることが条件となります。被保険者期間とは、賃金が支払われた日数が11日以上ある月を1ヶ月として計算したものです。

受給手続きは、住居地を管轄するハローワークで行い、離職票や本人確認書類、写真などが必要となります。また、失業保険を受給するには、「就職する意思と能力があり、積極的に求職活動をしているにもかかわらず、就職できない状態」であることが前提です。そのため、病気やケガですぐに働けない場合は、受給期間の延長申請を行うことができます。

【2025年4月からの新制度】教育訓練で給付制限が解除される

2025年4月1日以降に離職した方で、離職前1年以内または離職期間中に厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講・修了した場合、一定の要件を満たすと給付制限期間が適用されません。

対象となる教育訓練や具体的要件については、ハローワークまたは厚生労働省のウェブサイトでご確認ください

特定理由離職者に該当すれば給付制限が免除される可能性

通常、自己都合退職の場合は、2025年4月以降の退職であれば原則1ヶ月間(2025年3月31日以前は原則2ヶ月間)の給付制限期間があり、その期間は失業保険を受給できません。ただし、退職日から遡って5年間のうちに2回以上正当な理由なく自己都合退職し受給資格決定を受けた場合(つまり3回目以降の自己都合退職の場合)は、給付制限期間は3ヶ月となります。

また、2025年4月以降は、離職前1年以内または離職期間中に厚生労働大臣が指定する教育訓練(リスキリング等)を受講した場合、給付制限が解除され、待期期間(7日間)終了後から失業保険を受給できます。

さらに、「特定理由離職者」に該当する場合も、給付制限が免除され、待期期間(7日間)終了後から受給できる可能性があります。特定理由離職者とは、体力の不足、心身の障害、疾病、負傷などにより離職した人や、通勤が困難になった人などが含まれます。該当するかどうかはハローワークが個別に判断するため、退職理由を証明する診断書などの書類があれば、受給手続き時に提出することが重要です。

メンタル不調や診断書がある場合の受給資格

適応障害やうつ病などのメンタル不調により退職した場合、医師の診断書があれば「特定理由離職者」として認定される可能性が高まります。診断書には、「心身の障害により就労困難」といった内容が記載されていることが望ましいです。特定理由離職者と認定されれば、給付制限が免除され、待期期間終了後から失業保険を受給できます。

また、離職日以前1年間に被保険者期間が通算6ヶ月以上あれば受給要件を満たすため、通常の自己都合退職よりも受給しやすくなります。診断書の取得費用は医療機関によって異なりますが、一般的に3,000円から5,000円程度です。ハローワークでの手続き時には、離職票と併せて診断書を持参し、離職理由について相談することをおすすめします

失業保険 総額シミュレーター

失業保険 総額シミュレーター

※計算は概算です。
正確な金額・給付日数とは異なる場合があります。
自己都合退職の場合
雇用保険の加入期間 給付日数
1年以上10年未満 90日
10年以上20年未満 120日
20年以上 150日
※表は横スクロールできます
会社都合退職・特定理由離職者の場合
雇用保険の加入期間
年齢 1年未満 1年以上5年未満 5年以上10年未満 10年以上20年未満 20年以上
29歳以下 90日 90日 120日 180日
30~34歳 90日 120日 180日 210日 240日
35~44歳 90日 150日 180日 240日 270日
45~59歳 90日 180日 240日 270日 330日
60~64歳 90日 150日 180日 210日 240日
※表は横スクロールできます

よくある質問|退職理由が精神的に限界の場合

退職を考える際によくある疑問について、Q&A形式でお答えします。

精神的に限界を退職理由にするのはどうですか?

退職届や会社への正式な報告では、「一身上の都合」という表現が一般的です。詳細な理由を記載する義務はなく、精神的な理由をそのまま伝える必要はありません。

ただし、ハラスメントや過重労働が原因で心身に不調をきたしている場合は、人事部や産業医に相談し、適切な対応を求めることも選択肢です。また、失業保険の受給において有利になる可能性もあるため、診断書がある場合は、退職後のハローワークでの手続き時に提出することをおすすめします

精神的に限界で仕事を辞めたいのですが、即日で辞められますか?

民法上、原則として退職の申し出から2週間の経過が必要ですが、「やむを得ない事由」がある場合は即日退職が認められる可能性があります。医師から適応障害やうつ病などの診断を受けている場合、診断書を提示することで「やむを得ない事由」として認められやすくなります。

また、会社との合意があれば、即日または短期間での退職も可能です。どうしても自分で伝えることが困難な場合は、退職代行サービスの利用も検討できます。ただし、即日退職を希望する場合でも、できるだけ誠実に対応し、引き継ぎ資料を残すなどの配慮をすることが、その後のトラブルを避けるために重要です。

メンタル不調で退職したいのですが、伝え方は?

メンタル不調で退職する場合、会社には「体調不良のため」「一身上の都合により」といったぼかした表現で伝えることが一般的です。具体的な病名を伝える義務はなく、詳細を話したくない場合は無理に説明する必要はありません。

ただし、診断書がある場合や、職場環境が原因である場合は、人事部や産業医に相談することで、適切な対応を受けられる可能性があります。また、失業保険の受給手続きでは、診断書を提出することで給付制限が免除される場合があるため、ハローワークでの相談時には持参することをおすすめします

退職理由としてダメな理由は?

退職理由として避けるべきなのは、感情的な表現や、会社への不満を直接的に述べることです。例えば、「上司が嫌いだから」「給料が安すぎる」「仕事がつまらない」といった表現は、円満退職を妨げる可能性があります。また、明らかに嘘とわかる理由や、矛盾のある説明も避けるべきです。

転職面接においても、前職の批判や他責的な表現は、面接官にネガティブな印象を与えるため、できるだけポジティブな表現に言い換えることが重要です。退職理由は、事実に基づきつつも、前向きな意図を含めて伝えることで、円滑な退職と転職につながります

転職面接でメンタル不調の退職理由を聞かれたらどう答えれば良いですか?

転職面接では、「前職では業務量が多く、体調を崩してしまいました。現在は回復しており、業務管理やストレスケアの方法も学びましたので、御社では長期的に貢献したいと考えております」といった形で、過去の事実を認めつつ、現在の状態と今後の意欲を示すことが効果的です。

メンタル不調の詳細を詳しく説明する必要はなく、「現在は健康で、問題なく業務に取り組めます」ということを明確に伝えることが重要です。また、「前職の経験から学んだこと」「今後どう改善するか」を具体的に述べることで、面接官の不安を払拭し、前向きな印象を与えることができます

退職に関する不安や悩みを相談できるサービス|退職リトリート

退職後の給付金申請には、離職票や雇用保険被保険者証など複数の書類準備が必要です。退職リトリートでは、これらの手続きについて社労士監修のもと、設計されたサポート体制により情報提供いたします。

サポートの流れとしては、まず公式LINEより面談を予約し、オンライン面談で制度の仕組みや進め方について専門スタッフが説明します。その後、申請書類の書き方をオンラインでご案内し、審査により受給が確定した場合、制度に基づいて給付金が振り込まれる流れとなります。退職前1ヶ月頃からご相談いただくことで、必要な書類準備や手続きの流れを事前に把握いただけます。1年間のサポート期間を設けており、公式LINEからいつでも相談可能です。

条件を満たした場合、雇用保険等の公的給付制度を活用できる可能性があります。退職リトリートは、これらの制度に関する情報提供と手続き案内をサポートいたします。退職後の生活設計や給付金に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

※実際の手続きはご本人様がハローワークで行っていただく必要があります。受給の可否及び金額は、ハローワークでの審査により決定されます。

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